ケミカルピーリングとは
酸により皮膚の角質層の表層を薄く剥離させて肌のきめを整え、皮膚のターンオーバーを促進させる治療法です。
肌は約28日でターンオーバー(表皮細胞が其底層のところで生まれ変わり、約28日で角化し、角質細胞になり最後は垢としてはがれていくサイクル)してい ますが、加齢とともにそのサイクルはゆっくりになっていきます。古くなった角質も積もっていきその古い角質がが落ちないと、下から新しい細胞が上がってい くのも邪魔されてしまいます。これをピーリングで剥がしてしまえば、細胞はどんどん生まれ変わりターンオーバーは高まり、肌が若返ります。ターンオーバー とともにメラニン色素も排泄されますから、シミには即効性があります。また余分な角質をとるため、毛穴の詰まりが減って、にきびもできにくくなります。
新しい皮膚の生まれ変わりを促進するため、メラニンがより早く排出されたり、真皮コラーゲンの増殖を促す作用があり、肌が若返る効果があります。
くすみやにきびの改善、毛穴の開きを収縮させることなどに効果が期待され、なめらかなツルツルしたハリのある皮膚になる助けにもなります。
ピーリングとは、日本語でいうと「化学的は剥皮」、つまり化学的に皮を剥がすということです。古代からピーリング、つまり皮膚の表面を少し剥がすことで肌 が美しくなることは、経験上知られていました。ヨーロッパでは昔からゴマージュ(スクラブともいう、クルミの殻やヒマワリの種を砕いたもので、肌をこすっ て角質をとるピーリング法)が行われていました。また日本の温泉で肌がスベスベになるのも、実は一種のピーリング効果です。温泉のアルカリ成分でお肌の角 質がとけているのです。
ケミカルピーリングの効果
角質を少し薄くすることにより皮脂腺のつまりをとり除き、皮脂の分泌をスムーズにすることで、ケミカルピーリングはにきびに著しい効果があります。
炎症性のにきびにもまた赤く残ってしまったにきびあとにも効果があります。
また新しいにきびをできにくくする効果があります。
毛穴に詰まっている皮脂をとり除く効果がみられるので、毛穴の黒ずみが少なくなり、よりツルツルな状態となります。そのほか肌のキメ、シワ、くすみを改善する効果があります。
古い角質をとった皮膚に、ビタミンCのイオン導入や海藻パックをしていただくと、お薬の成分がより皮膚に浸透し、効果がより強く現れることが期待できるた め、ビタミンCのイオン導入や海藻パックをセットですることをおすすめします。ビタミンCは活性酸素を除去し肌にハリをもたせる効果があります。
海藻パックは海のミネラル成分を肌に浸透させることにより、ピーリング後の乾燥を防ぎ、しっとりさせる効果があります。治療計画として、1ヶ月に1回~2回受けていただき、少しづつ皮膚症状の改善を図ります。