ホクロ(切除)

ホクロは母斑細胞が増殖してできる一種の皮膚の良性腫瘍であり、医学的には色素性母斑あるいは母斑細胞母斑と言われるものです。
「しみ」よりも根っこが深いものとお考え下さい。

盛り上がったホクロやポンポンとサインペンで描いたような盛り上がりのない平らなホクロなどがあり、生まれつきであったり、紫外線など外部からの刺激や年齢によって増えたり大きくなったりします。

生まれつき巨大な、獣皮を思わす様なゴワゴワしたものは悪性変化を生じる頻度は高くなりますが、それ以外のものについては悪性化することはまれです。

盛り上がっているホクロなどをちぎったりして慢性的に刺激を加え続けるとゆっくりと悪性変化を生じることがあります。

ホクロの治療は、「局所麻酔下の切除」を保険適応で行っています。

外用剤をつけてもらいますが、ガーゼなどは貼らなくてもいい事の方が多いです。

ホクロの大きさや存在場所によっては縫合したほうが早く治癒し、かえって傷跡が目立たない事もあります。
その場合は抜糸まで5 日~7 日ほどかかります。
その間は創の保護と消毒が必要です。

ホクロが悪性変化をしていないか確認する場合、切除して組織検査(顕微鏡下で専門医が診断する検査)に提出します。結果がでるまでは約7 日要します。

ほくろ(レーザー処置)

当院では局部麻酔下に炭酸ガスレーザーでホクロを処置しています。

ほくろは生まれつきのもの、後で出来るもの、平だったり膨らんでいたり様々です。
少しくらい大きくても、盛り上がっていても比較的きれいにとる事が可能なのがこの方法の特徴です。

レーザーの場合、ホクロをつくっている細胞を破壊・蒸散させて治しますので、「切取る」のではなく「削る」という感じです。

出血もなく、ほとんどが1 回で取れます。
ホクロの細胞が深い場合、たまに回数がかかる場合もあります。

処置した後は擦り傷の様な感じになりますので、外用剤をつけていただきます。
約1 週間程度で傷は治ります。
その間、お化粧は処置したところは控えて下さい。
洗顔はできますが、強くこすらないようにして下さい。

治ったあとは薄い赤みがでることがありますが、紫外線をよけるなどのケアをすることで徐々に肌色に変わっていきます。
また、傷跡の大きさはもとの大きさより少し小さくなります。
傷跡を気にされる方にはお勧めの治療です。

料金目安

ホクロの大きさや存在場所などによって金額が多少変わります。

保険適応の場合、事前に血液検査(B型肝炎・C型肝炎・梅毒など)が必要です。
体に刺青があるかたや輸血歴のあるかたにはHIVの検査をお願いしています。
HIVの検査は保険適応外です。
切除料・使用する薬剤代・病理組織検査および判断料で7000円~16000円位です。

保険適応外の場合、大きさによってかわります。
当日処置可能ですが、1cm未満のものに限ります。
カウンセリングからとなりますので約30分はかかります。
予約時に必ず当日希望とお伝え下さい。
予約のないかたは当日はカウンセリングのみとなる場合がありますのでご了承下さい。
また、事前の血液検査は任意です。